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プロ野球が使用する投球ボール

がチームによっては飛ぶボール

を使ったり、チームによっては

飛ばないボールを使っていた、

これはちょっとアンフェーじゃないかなー?


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ボールの反発力は反発係数によって表され、反発力が大きいほど反発係数の数値が大きくなります。

 

従いまして、バットなどでボールを打ったとき、反発係数が大きいほどボールは遠くへ飛ぶことになります。

 

日本プロ野球では、もともとボールの反発係数が定められていなかったため、セ・リーグとパ・リーグの12球団は、それぞれが各メーカーと契約し、球団によって反発係数が違うボールを使用していました。

 

しかし、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)などの国際大会では、日本選手が日本のボールとの違いに戸惑うことがあったため、日本プロ野球界はボールの縫い目や反発係数などを統一し、国際大会で使用されるボールに近づけることにしました。

 

そのため、2011年から1軍の全試合で使われるボールが統一されることになり、反発係数は0.4134~0.4374内に収まるボールを使用するよう規則が設けられました。ちなみに、統一されたボールを「統一球」と呼んでいます。

 

反発係数とは一定のスピードでボールを鉄の壁に当て、当たる前と跳ね返ったあとの速度から算出される数値。以前のボールと統一球の違い

 

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原産地
牛革 : 日本産の牛から中国産の牛へ
毛糸 : 日本産から中国産へ
使用部位
牛の背中側の部位から、脇や腹の一部までに使用範囲となる対象を広げた。
ボールの縫い目
縫い目の幅 : 7.0ミリから8.0ミリへ
縫い目の高さ : 1.1ミリから約0.9ミリへ
ゴム材
より反発しない素材を使用
コルクと綿糸
変更なし

 

その統一球はミズノ社が製造しており、国際大会の規格に近づけるために反発係数を下限近くに設定し、以前のボールより飛びにくいモノしています。なお、1年に数回ほど、抜き打ち検査でボールの反発係数の検査が行われています。

 

ただ、2012年の1試合あたりのチームごとの平均ホームラン数は0.51本で、2013年開幕から2013年6月11日までは0.75本と増加していました。そのため、選手やファンなどの間では、ボールが飛びやすいものに変わったのではないかと噂されていましたが、NPBは統一球の仕様変更はないと一貫して説明し続けていました。

 

しかし、2013年6月11日に仙台市で開催された労組日本プロ野球選手会とNPB(日本野球機構)の討議で、選手会からの質問に対して、2013年のプロ野球開幕戦から、前年より飛びやすい(反発係数が大きい)ボールを使用していたことをNPBは認めました。

 

NPB側は、2012年の抜き打ち検査で、反発係数の平均が下限値を下回っていたことがあり、ミズノ社に対して2013年からは反発係数が下限値を下回らないよう指示を出していたとのことでした。そのため、2012年のボールは基準値ほどは飛ばないボールであったため、2013年からは本来の基準値にあうようゴム材の配合を変えた結果、2012年より飛ぶボールになったという説明でした。

 

統一球の反発係数の違い

 

2012年の統一球
基準の下限値(0.4134)に近づけることを目標に製造していた。

2013年の統一球
下限値より少し高い0.4150~0.416に目標値を設定し製造していた。
上記の統一球の違いは、ボールの中心部にあるコルクを覆っているゴム材の材質の配合を変えることによるものです。なお、反発係数は、0.001上がると飛距離は約20センチ伸びるとされています。

 

プロ野球2013年の統一球の反発係数問題に対して、選手やファンの間では批判などの声が多く挙がっていましたが、日本野球機構の加藤良三コミッショナーは、反発係数の変更を公表しなかったことに対して「猛省」はするが、不祥事ではないとコメントしていました。

 

 

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