美白化粧品が肌に負担をかける
って本当なの?一体ど言う事か
教えて欲しい。では肌に負担を
掛けない方法はとか有るの?
その辺を詳しく教えて貰うと
嬉しいけど(^^)
【目 次】
メラニンの功罪
美白を謳った商品は数多くありますが、カネボウ化粧品の商品では2千人以上が重症の皮膚トラブル(白斑)に見舞われたため、美白関連商品の効果だけでなく安全性なども気になっている人は多いかと…。
多くの美白化粧品は、メラニンの生成を抑制することで、シミやそばかすを防ぐことがウリとなっています。ただ、そのメラニンの生成を抑制する方法は商品ごとに違いがあるのですが、美白効果と安全性を高めるために各メーカーは商品開発を行っています。
メラニン(メラニン色素)は、非常に大切な役割を担っています。もし、体内にメラニンがなければ、体に入り込んできた有害な紫外線によって水ぶくれや炎症が起き、さらにDNAを破壊してしまうため皮膚ガンなどになる可能性もあります。
という訳で、メラニンが表皮の細胞に含まれているおかげで、私たちの体は紫外線から守られているという訳です。
メラニン誕生から排出での流れ
① 体が紫外線を浴びる
② 皮膚で活性酸素が生成される
③ 活性酸素を感知したメラノサイトがチロシナーゼを生成する
④ チロシナーゼが活性酸素を吸収・分解する
⑤ 分解された活性酸素の働きでチロシンがメラニンに変化する
⑥ メラニンが皮膚の表面近くまで出てくる
⑦ メラニンが紫外線から皮膚を守る
⑧ 代謝によって細胞に沈殿したメラニンが排出される
美白化粧品で肌荒れが起きる理由
上記のような流れで、生成されたメラニンは自然に排出され無くなるため、時間の経過とともに肌の色は元にもどりますが、代謝機能が弱まった皮膚の場合、上手くメラニンを排出させることが出来ずシミとなって残ってしまいます。
なお、建物に入るなどして紫外線が当たらなくなったにも関わらず、メラノサイトのメラニン生成機能が低下せずメラニンを生成し続けてしまうこともあります。
上記の課程の中で、美白化粧品は「チロシナーゼの働きを妨げる」「細胞のメラニン取り込みを抑制する」「メラニンの排出を促進させる」などの作用で、美白効果が発揮できるようになっています。
美白成分であるロドデノールは、チロシナーゼの働きを妨げる作用を持った成分ですが、2千人以上の重症皮膚トラブル(白斑)を引き起こしたカネボウ化粧品の商品だけが使用していた成分でもあります。
メラニンの生成を抑制する作用がある美白化粧品は、肌の機能に逆らった働きをすることになります。あと、表皮の奥にあるメラノサイトに成分を浸透させやすくするため、肌が持っているバリア機能を妨げる作用がある美白化粧品も肌に負担をかけることになります。
そのため、美白化粧品と一般的なスキンケア商品と比べた場合、美肌化粧品は肌への負担が大きいと言われています。そのため、カネボウ化粧品の商品のように、広範囲に渡って白斑になるトラブルは珍しいのですが、「赤くなった」「かゆくなった」「かぶれた」という事例は少なくありません。ただ、化粧品を使用してスグに「かぶれる」などの症状が出るとは限りません。
数ヶ月間使い続けて、徐々に現れる場合も少なくなく、化粧品が原因であると気づけないこともあります。従いまして、顔を中心に現れだした肌荒れは、まず化粧品を疑う必要があります。
美肌化粧品の成分と注意点
美肌化粧品で使われている主な成分
・ビタミンC誘導体・カモミラET・4MSK・アルブチン・m-トラネキサム酸・ルシノール・コウジ酸など
高機能美肌商品期間集中ケアや部分的な使用などを謳っている高機能美肌化粧品は、機能を高めるため成分濃度が高くなりがちで、肌への負担が大きくなる傾向にあります。
使用方法
用法用量を守ることが大切で、効果を期待して規定の容量以上に使用したり、力いっぱいすり込んだり、ラップなどで覆ってしまうのは肌への負担が大きくなります。
あくまで予防として
美白化粧品はシミ・そばかすを防ぐモノだと考え、日焼けによるシミは、一旦定着してしまうと美肌化粧品で元に戻すのは難しいということを心得ておく必要があります。