鏡がどこにも無いのに鏡餅と言うけど! これは一体どう言う事なの?教えて? 鏡餅の飾り方って決まっているの? 何で鏡餅を重ねて飾るの?その他にも鏡餅の事を色々と教えて。
鏡が何処にも無いのに鏡餅とは?何か不思議ですよね。?
★まずは何で鏡餅と言うの?
大昔の鏡というのは丸い形をした青銅鏡だったんですね、この頃の鏡は天照大神から授かった三種の神器の一つと言われ年神様の依り代ですから、
ご神体としての鏡をお餅であらわし、「鏡餅」と呼ばれるようになったと言う訳です。
もう一つの説は、鏡餅の鏡は「鑑みる」つまり、良い手本や模範に照らして考えるという意味の言葉にあやかって、
「かんがみもち」と言っていたのがなまって『かんがみもち』→『かがみもち』 になったと言う説です
★どうして鏡餅を飾るのか教えて?
そもそも鏡餅は、新年の神様である「年神様」の依り代です。
一連のお正月行事というのは、新年の神様である「年神様」を家に迎えて『もてなし』『見送るための』行事ですが、お迎えした年神様の居場所が鏡餅になるんです。
鏡餅の役割はそれだけしゃないよ、年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくれると考えられてきました。その魂の象徴が鏡餅なんですね、
つまり、ご神体である鏡餅に年神様が宿り一年間を力強く生きていく為に必要な活力の源になってるんです。
それに、このお供え物の最大の象徴が鏡餅です。鏡餅が無いと年神様の居場所がありません。
ですから、鏡餅の無いお正月は全く意味のないものになります。
★何で鏡餅を重ねて飾るの?
丸い形は、昔の丸い鏡を模しており、魂の象徴でもあり円満に年を重ねるという意味があり、大小の餅は陽の太陽と陰の月を表し福徳重なるという意味があるそう、それに円満に年を重ねるという意味も込められてるそうですよ。
さらに、鏡餅の丸い形は家庭円満を表し、重ねた姿には1年をめでたく重ねるという意味もあるとか、 いずれにせよ、祈りと1年無事であったことを感謝する気持ちを込めて飾る行為は、非常に歴史のある日本人固有の文化なんですね。
★鏡餅の正しい飾り方
鏡餅の飾り方には基本の形が有ります。
まず基本通りに飾ってしまえば、後は自由な飾りでOKです。
1.三宝(三方とも書く)の上に紙(半紙又は奉書紙、または四方紅)を敷きその端が三宝から垂れるようにします(四方紅とは赤い色紙)。
2.その上に裏白(うらじろ)を白い方が上になるようにのせ
3.その上に餅を2段が重ね(大きいのが下、小さいのが上)にし
4.その上に橙(枝と葉付が望ましい)を載せます。
これがまあ必須 それ以外にオプションで、御幣(四手、餅と餅の間)や昆布やするめ(餅の下)、串柿(餅の間か三方の上、餅の前)、末廣(扇、餅の後)、伊勢海老(横かな)等飾ります。
★鏡開きって何?いつするの? 《鏡開き 1月11日》 お正月は年神様をお迎えする行事。その年神様へお供えする鏡餅は、年神様のより所でもあります。
「鏡開き」はその鏡餅を開くことで年神様を見送り、お正月に一区切りつける行事です。さらに、年神様の力が宿った鏡餅をいただくことで力を授けてもらい、1年間の無病息災を願うのです。
《鏡開きの仕方》 鏡餅をいつまでもかざっておいたり、食べないで処分してはいけません。
鏡餅をかざっておくだけでは、年神様にお供えしたにすぎませんし、鏡餅は単なるお供えものというよりも、年神様が宿るところだと考えられているので、鏡餅を開くことで年神様をお送りし、お正月に区切をつける意味があります。
《鏡開きはいつするの》 鏡開きは1月11日に行います。鏡餅を見ているともっと早く食べたくなりますが、鏡餅は年神様にとって寝食(しんしょく)をする宿のようなもの。
だから、年神様がいらっしゃる間(これを松の内といいます)は食べてはいけません。
一般的に1月7日までが松の内で、松の内が明けた11日に鏡開きをしますが、松の内を15日までとする地方では、鏡開きを15日または20日に行います。
《鏡餅の開き方》 もともと武家社会で始まった行事なので、包丁などの刃物で切るのは切腹を連想させるため禁物です。
手で割り砕くか、木槌(きづち)や金槌(かなづち)を使います。コツは、少しずつ叩いてひびを入れてから、勢いよく叩くこと。また、「割る」という表現も縁起(えんぎ)が悪いので、「開く」といいましょう。